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生命力あふれる無農薬・無肥料・自然栽培の米・雑穀などの農産物を岩手から

  
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農園概要 2008年度

自然農園ウレシパモシリ

〒028-0113 岩手県花巻市東和町東晴山1-18 TEL&FAX0198-44-2598

ウレシパモシリとは、アイヌ語で「この自然界そのもの」・・あらゆる命ある生きものが番身近で自然との共生を豊かに実現していた人々の社会に存在する、多くの命の『つながり』が感じられるような農園を創っていきたい・・・そんな願いとともにこの地で暮らしています。

農園について

家族・・徹40歳、淳子37歳、ネム(合歓)8歳、ハン(榛)5歳、アキ(萩)3歳
番犬4匹、番猫1匹、ジャージー牝牛2頭、豚8頭、合鴨40羽、鶏250羽
農地・・田(ヒトメボレ、アキタコマチ、ヒメノモチ)80a, 畑(コムギ、ソバ、ダイズ、キビ、アワ、タカキビ、エゴマ、野菜、牧草)120a

緯度 39,5℃、年平均気温 10℃、年間降水量 1130m, 積雪量 約50cm

 東和町(2006年1月からは花巻市)は、人口11000人で、60%が山林、20%が農地という典型的な中山間地の農村。内陸性盆地気候なので寒暖の差が大きい。そのなかでも私達の農園はまわりを林に囲まれたやや南向きのゆるやかな斜面に位置しています。

農園のいままで

もともと古くから農家が営まれていたこの土地も、1995年に私たちが農園を開設するまでは20年以上も半ば放置されていました。そのため田んぼやその土手には雑木や笹などの多年生雑草が生い茂り、紹介してくれた役場の農業委員会でも「ほんとにこんなところでいいの?」と心配していただくような状態でした。それでも家のまわりに農地が広がり、ため池や裏山の雑木林を一つながりで利用できる土地の全容を見渡した後すぐに、パアっと頭の中にだいたい現在の姿に近いイメージが思い描けたことが、決断できた大きな理由です。

家作りの技術を身につけたいという思いもあったので、大工見習いなどで勤めながら、週末に農園整備や自給用の作物を育てるといった期間が農園開設当初数年ありました。結婚後少しずつ農業収入を増やす努力を重ね、11年目を迎えた今年になってようやく農業によって生活を成り立たせていく見通しがたつようになりました。

その間様々なメディアに取り上げてもらう機会に恵まれたこともあって、見学希望者へパーマカルチャーの紹介をするオープンデイや、ニュージーランドから講師を招いて2週間におよぶデザインコースを開催してきました

農園のこれから

これまでも永続性のある農園の姿として樹木をデザインの中心にすえてきましたし、その思いは三人の子ども達の名前にも込められています。特に自然植生としての樹木の可能性を最大限活用することが大きなテーマですが、それには養蜂と牛の林間放牧を組み合わせたデザインが必要だと考えて準備を進めています。

田畑は可能な限り不耕起栽培に取り組んでいて、乗用の大型機械は使用せず、バイオディーゼル燃料を使っていますが、もっと化石燃料の使用を減らしていきたいです。実験的なバイオガスシステムをさらに実用的に、ソーラーパネルの電気柵、薪ストーブや薪ボイラーは利用していますが、暮らしのなかにもっと自然エネルギーをとりいれたい。

いままでも私たち家族だけでこの農園を作り上げてきたわけではなく、農的便利屋を名乗る友人達、WWOOFerたちをはじめ多くの方々の協力や支援があってようやくここまでの歩みが続いています。これからも私たち家族の自給を基本にした暮らしの質を高めていきたいとはおもっていますが、より多くの地域の方々や志を同じくする方々と様々なことを協力できる機会をどんどん増やしていきたいです。

出来る限りの自給自足を目指す暮らしは、私たちのような街で生まれた生活の知恵に乏しい世代の一家族では、それを楽しむゆとりはそう簡単には見出せません。それぞれの得意なことをだしあって、もっとみんなで助け合うような暮らし、そんなエコヴィレッジをつくっていきたいです。

農園のモットー

循環と共生に満ちた空間での自然も人も搾取しない暮らし